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眠れる四肢

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眠れる四肢

いつからか
流行りことばのように

呑み込むんだ
あついラーメンに溶かして
お味噌でといたのは
安い包装紙でくるんだ思いやり

ほんとうをまた隠してる
ほんとうをまた隠してる
ほんとうがまた嘘になる

叶えられないのは
貧しさゆえでなく
その誠実さのなさだ

背骨が軋んで壊れて
音を立てて二つに折れたとき

僕はやっと寝床とひとつに
なる

搔き鳴らしたギターのイメージが
どうか鈍い速度で瞼を開けますように

 

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屁山先生、大いに語る

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屁山先生、大いに語る

私はうっすら瞳を開けたままーむしろ瞑ることが出来なかったのだがー


その微粒子を一心に目撃していた。そして充分に、それはもう呆れる程に


目から取りうる限りすべてを吸い込み…硬い物を噛むかのように強くまたたいた。



「どうだね?川間くん。・・・・まだ感じている途中かね」




"・・・・・・・・・・・・"



"・・・・・・・・くぶ・・・"



"く・・・・・くっさ!!!くさいです!!!!それはもう、嗅ぐよりも・・・"



先生が豪快に放った屁…もとい、便(あるいは浪漫の微粒子)は、


つぶさに私の網膜を撫でたのち、涙腺から吸収…脳へと到達した。



"本当だ。本当なんだ。瞳でも嗅げるんだ!!!"



「はっはっは。そうなると嗅ぐではない。さしずめ…」



"さしずめ・・・??"




「・・・・いや、なんでもない。気にしないでくれ」



"はあ・・・"



先生はややイキミ過ぎた己の臀部をひと撫でし、

もうぬるくなってしまった煎茶を一息に飲み干した。


西へ向かう二羽のからすが、夕べよりもずっと愛おしく思えた。


 

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限りなく

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限りなく

その色は

ただ限りなく

人々の中にずっと在るものなのだ


感情や未熟さ

温度の冷たさを表すのによく用いられる


その一方で

空の色でもあるが…


どちらかというと

真昼ではなく

いままさに朝を迎えようとする直前の


真夜中の


いろ



妖しく


無様で


何よりも愛おしい

 

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拝啓、屁山先生

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拝啓、屁山先生

その瞬間は、何が起こったのかこちらには計り知る暇がなかった。
それ程、先生は自らの作業に集中していらっしゃったのだ。

私は自分を納得させるように、思い出を少し嘘で縁取った。

"川間くん、よかったら君も嗅いでいかないかね"


バフッ


先生は、あの頃に置き去りにした何かを噛みしめるように、その放屁を咀嚼した。

"便の微粒子だ。これも宇宙から来ているとしたら、どうかね。浪漫だろう"


私は深く、長く頷いた。



プスッ

 


投稿者: ぼんち   投稿日: 2017/1/4  投稿番号:1
眼球譚のオマージュやね(^。^)

投稿者: nj   投稿日: 2017/1/7  投稿番号:2
オーシュのオマージュのバタイユのメタファー!よっ読んでないけど…

 

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なんだろうな

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なんだろうな

この不安はなんだ
心を過る恐怖
見たことない衝動
思ってもないイメージはなんだ

なんなんだろう

なぜずっと夜明けはこない
朝焼けに焦げ付くほどの火傷が
ただたた増えてゆく

なんなんだろう

何もしたくないのにして
したいのに出来なくて
積み重ねて誰の陰でもなくなる

なんなんだろう


これは

いったい


なんなんだろう



もうちょっと


もうちょっとだ

 

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