屁山先生、大いに語る

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屁山先生、大いに語る


私はうっすら瞳を開けたままーむしろ瞑ることが出来なかったのだがー


その微粒子を一心に目撃していた。そして充分に、それはもう呆れる程に


目から取りうる限りすべてを吸い込み…硬い物を噛むかのように強くまたたいた。



「どうだね?川間くん。・・・・まだ感じている途中かね」




"・・・・・・・・・・・・"



"・・・・・・・・くぶ・・・"



"く・・・・・くっさ!!!くさいです!!!!それはもう、嗅ぐよりも・・・"



先生が豪快に放った屁…もとい、便(あるいは浪漫の微粒子)は、


つぶさに私の網膜を撫でたのち、涙腺から吸収…脳へと到達した。



"本当だ。本当なんだ。瞳でも嗅げるんだ!!!"



「はっはっは。そうなると嗅ぐではない。さしずめ…」



"さしずめ・・・??"




「・・・・いや、なんでもない。気にしないでくれ」



"はあ・・・"



先生はややイキミ過ぎた己の臀部をひと撫でし、

もうぬるくなってしまった煎茶を一息に飲み干した。


西へ向かう二羽のからすが、夕べよりもずっと愛おしく思えた。


(描画時間12分)
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