本屋組
4
”つるっとしたとっかかりのない顔をしていると思う。よく見れば整っているけれど、そうでなければ地味だな、で終わってしまう。無口な方だ。いや思いっきり無口だ。愛想がないわけじゃない、口角なんかほとんど常に上がってるんじゃないかと思う。でも会話がひたすらに、本当に続かない。「あんまり客こないですね」「うん」「世良さん普段何読んでるんですか」「色々」「いい天気ですね」「うん」ザッツオール。俺がどれだけ球を投げてもあの人から返ってくるのはワンセンテンス、ていうかワンワード、そんだけ。
仕事はカンペキにこなしているから特に口を出すポイントがない。それはまあ、すばらしいことだ。なので一応コメントくらいはしてみた。
「世良さんカバーかけんの速いですね、どうやってんすか」
「普通に」
普通かよ。その中身を聞いてんだよ。
そういう具合だったから俺はこの人を「あんまり触れたくない」カテゴリに分類しておいて、実際シフトも滅多にかぶんないし、そこまで関わらずに済んでた。早番を終えて帰ってく世良さんのダッフルコート、それを目の端で捉えるくらいの関わり。ほぼ無。”
仕事はカンペキにこなしているから特に口を出すポイントがない。それはまあ、すばらしいことだ。なので一応コメントくらいはしてみた。
「世良さんカバーかけんの速いですね、どうやってんすか」
「普通に」
普通かよ。その中身を聞いてんだよ。
そういう具合だったから俺はこの人を「あんまり触れたくない」カテゴリに分類しておいて、実際シフトも滅多にかぶんないし、そこまで関わらずに済んでた。早番を終えて帰ってく世良さんのダッフルコート、それを目の端で捉えるくらいの関わり。ほぼ無。”
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八木田君・大学2年生・業務中はよく喋るが帰りはヘッドホンonで無言
世良さん・みんな社員と思ってるけどバイト・休憩中だいたい文庫本しか見てない